きらら通信
田んぼのその後
2013年06月11日
毎日、いいお天気が続き、すっかり初夏の陽気です。まだ、朝晩が涼しいところが真夏とは違って過ごし易いですね。
5月26日にオーナーさんと植えた苗は、順調に育っています。もう、2週間が過ぎました。根も付いたようなので、早めに除草機を入れて一回りしました。その後、米ぬかをまきました。
米ぬかは、肥料としての役割もあるのですが、水面に膜を貼ることによって日光を遮断し、草を抑制する効果もあります。
その後、水面の高さを苗の成長を見ながら、ヒエがかぶるくらいに調整して管理します。これは、難しいです。米作りを始めたばかりの頃、深水管理と言うことでたくさん水を入れていたら、しっかり根付いていない苗が弱ってしまい、ヒョロヒョロになってしましました。
農家は、1日3回田んぼの水を見にいきます。そして、苗の様子を見ながら、水の管理をし、草の生え具合を見ます。
田んぼのまわりの「江」には、たくさんのオタマジャクシが泳ぎ回っています。中に、静かにたたずんでいるのは、きっとクロサンショウウオでしょう。オタマジャクシよりスマートで泳ぎ方が優雅です。
田んぼの帰りに、近所で煙が上がっているので寄り道してみたら、昔ながらの鍋で野ぶきをゆでている最中でした。「これが世界農業遺産や!」とか鍋のそばで言っていました。野ぶきは、ゆでた後、塩漬けにして保存します。お祭りやお正月の煮物には、かかせないごちそうとなります。最近は、こうした風景もだんだん見かけなくなりました。
こんな日常の営みが、世界農業遺産となっていることは確かだと思います。のどかな能登の里山の生活です。