きらら通信
2010年 4月 26日
2010年04月26日
鈴木さんご夫婦
鈴木さんは、神奈川県茅ヶ崎のご出身で、7年前能登の中島町に引っ越してこられました。現在は、野菜中心に農業をしながら、版画を製作していらっしゃいます。
3年前、お友達のMさんが鈴木さんの奥様とお友達だったご縁から、鈴木さんの版画展を観に行きました。とてもやさしい心が伝わる作品で、すぐ、大好きになりました。
また、とても真摯に農業に取り組まれ、ひとつひとつの野菜を想いを込めて大切に育てていらっしゃる鈴木さんは、まだ、農業を始めたばかりの私にいろいろな事を教えてくださいました。
奥様も、とても明るくて、いつ訪ねてもとても暖かく迎えてくださいます。この大好きな鈴木さんご夫妻が23日、私たちの田んぼへ来てくださいました。そして、鈴木さんが田んぼの中の用水でとてもめずらしい水生昆虫をみつけました。
写真で見えるでしょうか、体のまわりが筒状のもので覆われているのですが、その筒が木の葉を繋ぎ合わせたパッチワークみたいになっているのです。こんな虫初めてみました。
そこで、長年水生昆虫の研究をしていらっしゃる谷口正成先生にお聞きすると、その虫は「ムラサキトビゲラ」という名で、自分の成長に合わせて、口で葉っぱをちぎっては、くっつけていくそうです。とてもめずらしい虫で、水のきれいなところにしか棲まないそうです。
感激しました!! 私たちの山田が水がきれいだってことが鈴木さんの発見のおかげで再度証明できました。めずらしい虫で、「興味のある人だからこそ、うまく見つけましたね」と谷口先生がおっしゃっていました。
その後も、谷口先生と鈴木さんご夫妻と虫や鳥、里山の環境のことなどたくさんの話題で楽しくお話ができました。鈴木さん、谷口先生どうもありがとうございました。