きらら通信
穂が出ました
2012年08月09日
立秋を過ぎてから、急に涼しくなりました。日中もクーラー無しで大丈夫です。
久しぶりに、山の田んぼへ行ってみると、空は青いし、さわやかな風がふいて、とっても気持ち良かったです。
そして、田んぼではコシヒカリに穂が出ていました。いち早く出る穂を「走り穂」と言います。穂が出揃うと「穂ぞろいした」と言いますが、ほとんど、穂ぞろいの状態でした。いよいよ、実りの季節を迎える準備が始まるんです。
稲の葉っぱにテントウムシが付いていたり、クモが巣を作っているのを発見し、ちょっと嬉しくなりました。
江には、大きなトノサマガエルがいて、オタマジャクシもまだまだたくさんいました。いつ、カエルになるんでしょうね。この江には、本当にたくさんの草が生え、生き物が棲んでいます。
先月末に大阪から、オーナーさんご一家が田んぼを見に来てくださいました。お父さんが息子さんたちに自然の風景をぜひ、見せてあげたいと遠い能登まで足を運んでくれたのです。
ステキなお父さんですね。こんなお父さんがいてくれたら、日本はまだまだ安心だなんて勝手に思いました。
そして、みなさんを田んぼにご案内したところ、小学生の息子さんが開口一番に「あれっ、おれ達しかいない。」と言いました。そっか、大阪では、こんな誰もいないところなんて無いんですね。
お父さんは「ここにいると、自然の音しか聞こえませんね。」と言われ、私達には、あたり前の風景や環境が他の人には、新鮮に感じられるということが分かりました。
オーナー制度の意味がまたひとつ、加えられたように思いました。遠いところを本当にありがとうございました。
私は、今日も一人、田んぼで小川のせせらぎの音と虫がぶ~んと飛ぶ音だけを聞いていました。